東京都の結構田舎の方に住んでいるのですが、意外とよく見かけるLセグセダンはジャガーXJです。もちろんLSもSクラスも7erもしばしば遭遇しますけど、毎週のように顔を合わせるのはなんとXJ。旧型も含めると近所で4人くらい乗っているようです。XJユーザーがこれだけいるんだから、XEが発売すればもっと多く見るかな?と思っていたら、意外や意外・・・全然見ないです。やっぱりあのクルマにはオーラが無いのかな〜・・・。XJには現行モデルで最良と言えるくらいの素晴らしいリアデザインが備わってますけど、XEのリアはなんだかあからさまに平凡で、リアのバンパー下のフィニッシュも仕上げがどうもやっつけ仕事過ぎ・・・これはドイツ車ですか?いやBMWの方がよっぽど上手い!
(2016ジャガーXJの動画へのリンクを一応付けておきます)
XJとXEの中間に位置するXFもフェイスリフトを経た最新のモデルはさらにデザインが弱くなった感じです。フォード傘下の頃の方が、いろいろと細部までディテールに拘っていて良かったな・・・アノ頃は憧れのセダンの1台でしたね。あまり押し出しが強い感じでもないXFは、先代までのクラウンの「余裕」たっぷりのスタイルを彷彿とさせます。現行のクラウンはロイヤルもアスリートもマジェスタもちょっとデザインがキツい。何かに追われているかのような「余裕のなさ」を感じます。クラウン→XFという乗り換えは結構ありそうですね。現実的にはクラウン→アテンザなんでしょうけど。
4月1日発売のカーグラフィック(CG)5月号ではなかなか読み応えがある「セダン特集」が組まれていていつもよりテンションが3割増しでした。新型アウディA4が発売されたタイミングですから、まずはいつも通りの「プレミアムDセグ」の比較です。少なからずデジャブ感が・・・。今回は常連の3er、Cクラス、A4、ISに混じってジャガーXEが参戦していました。項目ごとの評価はなかなかシビアで、ハッキリと順位付けがされていて、メルセデスからクレームが来そうな結果が!!!(売れているクルマは叩く!?)。そして単純にクルマが軽いからでしょうか、XEが最も優れた燃費を発揮したようです(アルミのジャガー面目躍如)。しかしそれ以外の項目ではことごとく他車の後塵を拝したようで、Cクラスと並んで完全なる「噛ませ犬」役?だったみたいです。
それにしても・・・ブサイクとは言わないまでもそれほど「華」の無い5台の集合写真は、あんまり見たくないですね。各ブランドのコンセプトがバラバラなので、それらが一堂に会することでやたら取っ散らかったイメージが出てしまうのもありますが、やっぱりこの冴えない5ショットを見て、ゴードン=ワーグナー(メルセデス)やイアン=カラム(ジャガー)といったカリスマ・デザイナー達は何を思うのでしょうか?ワーグナーは「Cクラスが」、カラムは「XEが」それぞれ一番カッコいいからOK!とか感じてそうですけど・・・。
セダンが売れない時代とか言われています。「そんなことない!」と言いたいですけど、数字がハッキリと出てますから何とも言えません。「セダンはオワコン」とか言われても、それでもセダンが欲しい!と言ってくる気合いの入ったお客はやっぱり目が肥えてますよ。よって今まで以上に「つまらないデザイン」のセダンはどんどん退場していくしかない・・・。セダンの没落を象徴するように、大きくシェアを失ったクラウン(月1万台が月2千台になった!)。フルモデルチェンジ以来全く話題にもならないレクサスGS。そして急速にオーラを失ってきたレクサスLS。あとホンダのレジェンドとアコードも・・・。
ちなみにDセグ以上のセダンの国内市場の販売状況ではトップはまだクラウンが踏みとどまっていて、次に来るのがメルセデスCクラスなんだそうです。さらに3erとアテンザが続き・・・・ここからやや離れてレガシィ、スカイライン、IS、ティアナ、カムリが極めて低調なドングリの背比べのようです。日本の自動車ユーザーの気持ちを掴むようなモデルが決して無いわけじゃないですけど、ちょっと役者(役車)が不足しているかな〜・・・。
世界ではどうか?というと、ジャガーがセダンを中心に伸びてます!!!特に「完全飽和」で成長は見込めないと考えられていた欧州や北米で、堂々の2桁の伸びを示していて大躍進の2015年だったと報じられています。そういえばジャガー・ランドローバーはその好調を裏付けるように今年のWCOTYでも大活躍でした。2000年代の中頃の高級セダンと言えば、レクサスLSとメルセデスCLSの大ヒットが象徴的でしたが、それを追いかけるように登場した奥山清行デザインのクワトロポルテが人気となり、マセラティに乗りたい!というセレブ志望の人々をターゲットにするべく、さらにパーソナルなサイズのギブリもスマッシュヒットしました。
そして今回はジャガーが人気。まだまだ日本では本格的なヒットとはほど遠い状況ではありますが、とにかく「何か」がとって代わらないと次へ次へとつながっていかないのが高級セダンのマーケットなのかもしれません。クラウンが低調でレクサスの各モデルも伸びてない状況を見ると、セダンもいよいよ終わりか!?という悲観的な予測が立つでしょうけども、「正当なる後継モデル」が現れさえすれば、LセグもEセグもDセグも、プレミアム・非プレミアムに関わらず、すぐに復活するだけの「購買意欲」はダブついていると思いますが・・・。
マセラティの次に来るのは、ジャガーなのかBMWの復活なのか・・・それとも伏兵のボルボ!?いよいよ発売を控えるボルボS90が、XJ、7er、Sクラス、LS、クワトロポルテを一気にゴボウ抜きする? シーマとレジェンドは・・・もうちょっとやる気出して!!!
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