対向車線の遠くに「アウディA6」が見えると思ったらクラウンアスリートでした・・・。あれ?近くで見るとだいぶ違うので、いよいよ視力?がヤバいのかも。もしある程度は同じに見えるならばクルマなんてどれでも同じってことかも? たしかにデザインというのは不思議なもので、買う前の検討段階ではかなり神経質になったりするんですけど、いったん買ってしまったらもうそれほど気にならなくなります。むしろ買ったあとには走行性能やらフィールやらの方が乗る度にいちいち気になって仕方なかったりします。デザインだけでストレスフルな走りのクルマってはのやっぱり最悪です。
普段は乗り味も絶好調だとしても、ふとした瞬間に「あれ?」と思う事もあります。例えば雨の日にスーパーマーケットに入ろうとしたら側溝の金属蓋の上でタイヤが滑ったら、「いよいよタイヤの交換時期では?」なんて脅迫観念にとりつかれて少々疲れます。また基本性能に十分満足して買ったクルマでも、世の中には「上には上がいる」わけで、夜中の国道246で左車線からE63AMG-4MATICにズバっと行かれた時には、自分のクルマが止まっているように感じましたよ・・・。相手がスバルWRXくらいまでなら、レスポンスの良さをうまく生かして十分に勝負できる!とは思っていたのですが、自動車専用道路で500psオーバーに遭遇してしまうと、そんな浅はかな自信(愛車自慢)があっさりと崩れさります。全長4900mmもあるラージクラスのセダンに、異次元なほどの中間加速を見せつけられて、置いてきぼりにされる自分のクルマにガッカリして「しょせん日本車だな・・・」ってむなしい気持ちになりましたね。
昔のマツダだったら「コスモスポーツ」でAMGなんて寄せ付けない速さで返り討ちにできたでしょうが・・・。マツダも自慢のロータリー×3搭載のラグジュアリーセダンにハイブリッドを付けて発売すればいいのに!でもそう簡単にはいかないでしょうね。結局はロータリーの駆動をピュアに感じるものではなく、EVのスポーツカーに近いものができ上がりそうですが・・・。こんなこと言ってもしかたがないですが、やはり「持つもの」と「持たざるもの」との格差はデカいですね。もちろん「技術」ではなく、「富裕層ファンのリスト」です。マツダだって見込み客さえ十分にいれば、E63AMG-4MATICを黙らせる「マツダスピード・コスモスポーツRS-AWD」みたいな仰々しい名前のモデルを、日産がGT-Rを作ったような手際の良さで仕上げるでしょう。
そんな「持たざる」マツダの無念さを晴らす?あるいは骨を拾ってくれそうなのが「ジャガー」でしょうか。イギリスが誇る超名門の伝統ブランドでスポーツもフォーマルもどちらも実績十分です。フォード傘下時代にアストンマーティンとともに「007」に登場するなど、ド派手にプロモーションされたので、経営母体が変わったいまでもアメリカで根強い人気を誇るそうです。北米へのさらなる進出を目指すマツダとしては、真剣にジャガー=レンジローバーの「買収」を検討しても良さそうです。ちなみにジャガーが使う2Lターボはフォード傘下時代にマツダが設計したショートストロークエンジンで、NCロードスターのものと基本的には同じです。
マツダが作りたくても作れない、ラグジュアリーなGTスポーツを、決して経営基盤が安定してはいないはずのジャガーがあっさりと作っています。さらにはAMGもびっくりの加速性能を備えたモデルを複数用意して、メルセデスAMGの2枚看板で0-100km/hをポルシェターボに匹敵する3秒台でこなす「GT」と「E63・S・4MATIC」にそれぞれロックオンしているようです。2ドアGTスポーツとして「FタイプR・4WDクーペ」が発売され、本気で「最速セダン」の座を狙うモデルを新型XFに設定するようです(5LのV8スーパーチャージャー&AWDになりそう)。ジャガーが信念を持って開発した「スーパーチャージャー付きユニット」&「アルミボディ」はメルセデスを技術で上回るには持ってこいの素材です。
これら1000万円を超えてしまうモデルももちろん凄いのですが、ジャガーがさらに日本でも拡販を狙っていると思われるのが、新開発の2L直4ディーゼル(日本未導入)を搭載したXFやXEです。すでに日本で販売されているマツダやBMWのものよりもさらに良いフィールに仕上がっているとイギリスでは絶賛されているらしいです。発売未定にもかかわらず、ジャガーの公式ホームページではすでに盛んにプロモーションが進んでいて、新型XFはスポーツ系が2グレードで、フォーマル系が3グレードの合計5グレードが、スポーツサスのスポーツシートの有無や、ホイール径やレザーシートの素材などで細かく分けられているようです。おそらくガソリンの直4・V6・V8とディーゼル直4の4エンジン×5グレードでまるでBMW並みの細かいグレード分けが実現するようです(BMWの価格表を見ていると目がチカチカしますよね)。
ほかのブログでもちょこっと書いたのですが、年次改良を経て今月に発売された新しいメルセデスE63AMGの日本正規価格がそれぞれ100万円以上の安くなりました。さすがに1800万円を超える価格では、ジャガーFタイプR-4WDの1400万円台という脅威の価格に対抗するのが苦しいという判断のようです。FタイプR-4WDは550psなので、1800万円を超える911カレラ4-GTSの430psを完全にパフォーマンスで凌いでいて、2000万円を超える911ターボとほぼ同等のスペックです。これまではE63AMGもポルシェを視野に入れた価格設定だったのが、新たな強敵のジャガーを強く意識するようになったようです。ちなみにこの「550ps&AWD」クラスの他のモデルは、アウディRS7が1770万円で、GT-Rが1000万円となっています。やっぱりGTRがお買い得なのは間違いないですけどね・・・。このクラスのクルマをいつかは所有してみたいなぁ〜・・・。
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カーメディアによって歪曲された「輸入車ブランド」のイメージに辟易しています。 若い世代にとっての輸入車とは!!!というブログです。 最近のお気に入りブランド BMW、シトロエン(DS)、ボルボ、ジープ・・・
2015年4月23日木曜日
2013年9月9日月曜日
輸入車の良さがわからないヤツは・・・心が腐っている!
最近ではトヨタ・スバル・マツダといった国産メーカーがツボを心得た高性能車を次々と作るようになり、国産車と輸入車の立場にもはっきりとした変化が見られるようになってきました。とは言っても自動車ファンの間での印象でしかなく、一般の方々の意見をネット等で目にすると、日本車側も輸入車側も完全に明後日の方向へ意見が飛び交っていてまさに「カオス」だったりします。
特にライトユーザーが集中する傾向にある、日本車の代表プリウスと輸入車の代表ゴルフを巡る議論を覗くと、そこには???なメチャクチャな罵声が飛び交っています。大抵はゴルフ側が「日本車と違って走る・止まる・曲がるの基本性能が違う」とか、???なことを言っています。もはや突っ込みどころが満載なのに、日本車側は大抵は核心を突くことができなかったりします。
まずそもそも日本を走るゴルフがドイツ車と言えるのか?という大前提からしてかなり怪しかったりします。生産国がタイやメキシコだからという訳ではなく、日本向けゴルフはブレーキなどの主要部品がアジア地域で調達されていて本国とは仕様が異なります。制動テストではドイツではメジャーな存在であるマツダ車や三菱車とくらべてはっきりと劣っています。ドイツのブランド評価では(1)メルセデス(2)トヨタ(3)マツダ(4)三菱でありこれらの上位ブランドは「高性能」ブランドとして最量販のVWより上位と考えられています(あくまでドイツ人の評価です)。
一般にゴルフは直進安定性に優れると言われていますが、そう感じる主な要因は国産の同クラスよりも100kg以上重い車重にあります。車体剛性が高いと言われていますが、これもマツダ車・三菱車と比べて優位にあるわけではありません。VWが溶接技術を積極的にアピールしていることから、この点で優位にあると考えられていますが、実際には鋼鈑の軽量化技術などを含めた総合的な完成度は、トヨタがプリウスに惜しみなく投入した技術レベルから考えるとまだまだ低い水準です。1.4Lターボのゴルフと1.8LHVのプリウスが車重に於いて同じ土俵で戦っているという事実は、ドイツメーカーにとってプリウスの技術レベルがほぼ超える事が不可能なレベルであることを示しています。
そもそも「国産車VS輸入車」の論点をそのまま「プリウスVSゴルフ」に当てはめることこそが不毛です。トヨタ陣営もVW陣営もどちらもこの看板車は「走り」のクルマではなく、「経済性」のクルマであると完全に割り切っているからです。結論を言えばプリウスは経済性のみを追求したクルマであり、ゴルフは「大衆を煙に巻く」クルマです。どっかのゴルフオーナーがゴルフ(1.4LTSI)は高速走ってなんぼのクルマとか言っていましたが、専門誌の詳細なテストによるとゴルフの燃費MAXは40~60km/hの時だそうで、100km/hだと急激に燃費が悪化するので、その特性はまさにプリウスそのものです。
トヨタとVWのクルマを比較したところで、期待するほどの差なんてありません。同じ部品供給メーカーが作り分けた似たような部品でどちらも組み立てられています。VWが搭載する2ペダルMT(7速DCT)は性能を優先したわけでなく、コスト削減の一環として行われています。日本製のATに勝てないドイツ部品メーカーが作ったシロモノです。ATよりシフトアップが早いのでスポーツカーでも採用されていますが、重量がある高級車では変速ショックが乗り心地の致命傷になるので採用されることはないです。実際にアウディではほとんど採用されていません。それでも小排気量ロングストローク&ターボという、まさにエコカーエンジンのレスポンスの悪さを補うという目的には適っていますが・・・。
ゴルフのこの複雑怪奇な設計により、日本のクルマユーザー内では意見が紛糾してしまっていて、それもまた面白いのかもしれません。しかし今度はアンチゴルフ派が「輸入車」を全てひっくるめて批判するのも、それはそれでまったく的を得ていません。VW・BMW・メルセデスといった「煙に巻く」ブランドばかりが輸入車ではありません。日産GT-RやホンダNSXといった国産スーパースポーツカーが生まれた前提として、ポルシェ・ジャガー・マセラティ・アストンマーティンといった超一流ブランドの存在があったわけです。
最近読んだ「ジャガーFタイプのすべて」には「ゴルフのすべて」や「Aクラスのすべて」とは全く違う次元の記述がなされていました。同じインポートシリーズなのに三笠書房も読者を完全に区別して記事を書いているとしか考えられないほどの歴然たる差が存在しています。Fタイプの内容は「最高のクルマ」を作るための現代のクルマ作りの水準が、様々な面でよくわかる記述がふんだんに盛り込まれていて、ライターが嘘偽りなく書き抜いている爽快感があります。一方でゴルフとAクラスは文章の向こうからライターの冷ややかな笑いが聞こえてくるような、読者をナメた文章が目に付きます。「自分なら絶対に買わない」という主張が文面に透けて見えるほどです。
どうせ初心者やミーハーばかりだから、真面目に書いても理解して貰えないだろうし、緩いことを書いて誌面を費やさないと褒めるところがほとんどないクルマだからキツいとでも言いたげです。さらに補足すると最近の国産車についての同シリーズにも同様の怠い記述が多いです。アテンザ・クラウン・アコード・レクサスISとどれも気合いが入っていません。たまたまFタイプだけ良いライターが担当したということなのでしょうか?
特にライトユーザーが集中する傾向にある、日本車の代表プリウスと輸入車の代表ゴルフを巡る議論を覗くと、そこには???なメチャクチャな罵声が飛び交っています。大抵はゴルフ側が「日本車と違って走る・止まる・曲がるの基本性能が違う」とか、???なことを言っています。もはや突っ込みどころが満載なのに、日本車側は大抵は核心を突くことができなかったりします。
まずそもそも日本を走るゴルフがドイツ車と言えるのか?という大前提からしてかなり怪しかったりします。生産国がタイやメキシコだからという訳ではなく、日本向けゴルフはブレーキなどの主要部品がアジア地域で調達されていて本国とは仕様が異なります。制動テストではドイツではメジャーな存在であるマツダ車や三菱車とくらべてはっきりと劣っています。ドイツのブランド評価では(1)メルセデス(2)トヨタ(3)マツダ(4)三菱でありこれらの上位ブランドは「高性能」ブランドとして最量販のVWより上位と考えられています(あくまでドイツ人の評価です)。
一般にゴルフは直進安定性に優れると言われていますが、そう感じる主な要因は国産の同クラスよりも100kg以上重い車重にあります。車体剛性が高いと言われていますが、これもマツダ車・三菱車と比べて優位にあるわけではありません。VWが溶接技術を積極的にアピールしていることから、この点で優位にあると考えられていますが、実際には鋼鈑の軽量化技術などを含めた総合的な完成度は、トヨタがプリウスに惜しみなく投入した技術レベルから考えるとまだまだ低い水準です。1.4Lターボのゴルフと1.8LHVのプリウスが車重に於いて同じ土俵で戦っているという事実は、ドイツメーカーにとってプリウスの技術レベルがほぼ超える事が不可能なレベルであることを示しています。
そもそも「国産車VS輸入車」の論点をそのまま「プリウスVSゴルフ」に当てはめることこそが不毛です。トヨタ陣営もVW陣営もどちらもこの看板車は「走り」のクルマではなく、「経済性」のクルマであると完全に割り切っているからです。結論を言えばプリウスは経済性のみを追求したクルマであり、ゴルフは「大衆を煙に巻く」クルマです。どっかのゴルフオーナーがゴルフ(1.4LTSI)は高速走ってなんぼのクルマとか言っていましたが、専門誌の詳細なテストによるとゴルフの燃費MAXは40~60km/hの時だそうで、100km/hだと急激に燃費が悪化するので、その特性はまさにプリウスそのものです。
トヨタとVWのクルマを比較したところで、期待するほどの差なんてありません。同じ部品供給メーカーが作り分けた似たような部品でどちらも組み立てられています。VWが搭載する2ペダルMT(7速DCT)は性能を優先したわけでなく、コスト削減の一環として行われています。日本製のATに勝てないドイツ部品メーカーが作ったシロモノです。ATよりシフトアップが早いのでスポーツカーでも採用されていますが、重量がある高級車では変速ショックが乗り心地の致命傷になるので採用されることはないです。実際にアウディではほとんど採用されていません。それでも小排気量ロングストローク&ターボという、まさにエコカーエンジンのレスポンスの悪さを補うという目的には適っていますが・・・。
ゴルフのこの複雑怪奇な設計により、日本のクルマユーザー内では意見が紛糾してしまっていて、それもまた面白いのかもしれません。しかし今度はアンチゴルフ派が「輸入車」を全てひっくるめて批判するのも、それはそれでまったく的を得ていません。VW・BMW・メルセデスといった「煙に巻く」ブランドばかりが輸入車ではありません。日産GT-RやホンダNSXといった国産スーパースポーツカーが生まれた前提として、ポルシェ・ジャガー・マセラティ・アストンマーティンといった超一流ブランドの存在があったわけです。
最近読んだ「ジャガーFタイプのすべて」には「ゴルフのすべて」や「Aクラスのすべて」とは全く違う次元の記述がなされていました。同じインポートシリーズなのに三笠書房も読者を完全に区別して記事を書いているとしか考えられないほどの歴然たる差が存在しています。Fタイプの内容は「最高のクルマ」を作るための現代のクルマ作りの水準が、様々な面でよくわかる記述がふんだんに盛り込まれていて、ライターが嘘偽りなく書き抜いている爽快感があります。一方でゴルフとAクラスは文章の向こうからライターの冷ややかな笑いが聞こえてくるような、読者をナメた文章が目に付きます。「自分なら絶対に買わない」という主張が文面に透けて見えるほどです。
どうせ初心者やミーハーばかりだから、真面目に書いても理解して貰えないだろうし、緩いことを書いて誌面を費やさないと褒めるところがほとんどないクルマだからキツいとでも言いたげです。さらに補足すると最近の国産車についての同シリーズにも同様の怠い記述が多いです。アテンザ・クラウン・アコード・レクサスISとどれも気合いが入っていません。たまたまFタイプだけ良いライターが担当したということなのでしょうか?
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