2016年8月16日火曜日

トゥインゴ と スイフトRS 究極の選択!?

  わずかに3分で売り切れたというルノー・新型トゥインゴの100台限定ラウンチモデル(MTとDCTが50台ずつ)。ちょっと前まで月に300台くらいしか売れてなかったルノー車が、3分で100台売れました!ってそれは一体どんなレアなモデルなんだ!?と思いきや東欧やアジアなど新興国市場で売っている極めてベーシックなクルマです。ちょっと余計なコト言うと、欧州では60~70万円くらいで売られているクルマに170万円〜とか値段が付いているのに、「これはお買い得だ!」って絶賛されてます。ルノーが久々に掘り当てた金鉱?ですね。170万円以上でどんどん売れるんだから、インドなどに降ろす前に日本でたくさん売り捌いた方がいいんじゃない?

  後輪駆動の小型車を熱望する声がずっとありました。スバルが86を量産するためにサンバーのラインを閉鎖した時は惜しむ声も多かったなー。日本メーカーはスポーツカーでもないRWDが売れるわけないと思ってたんでしょうね。トゥインゴ・フィーバーを受けて、「トヨタも躊躇せずにさっさとS-FRを市販化すればよかったのに・・・」とかいう声も聞こえてきそうですが、日本市場ってのはトヨタがルノーのマネして同じクルマ作っても売れ行きが全然違うってことが起こるんですよね。ブランドのイメージが結構大事みたいです。トゥインゴと同じ設計のスマート・フォーフォーは先行して販売されてますけど、「偽メルセデス」のイメージが強い日本では全く売れてないです。要はルノーがコツコツとマジメにやってきた結果のブランド力あってのトゥインゴ人気と言えそうです。

  RRの駆動方式に軽量なボディ、4ドアの使い勝手といったポイントを抑えつつ、限定グレードではMT&自然吸気エンジンという『欧州の香り』をダイレクトに感じられるクルマになってます。『ターボ&DCT』が欧州だと勝手に解釈している人からしばしばコメント貰いますけど、それってあくまで『アジア仕様』の主流に過ぎないんですよね。欧州ではA、Bセグはガソリン自然吸気、Cセグ以上はディーゼルターボが最も多いです。A、Bセグ用のエンジンにターボをポン付けしたものを中国やタイで大量に作っていて、それがCセグやクロスオーバーの日本仕様にも使われてますが、あんなものは欧州テイストではないって乗った瞬間にわかりそうなものですけどね。

  日本市場の欧州ブランド車も徐々にエンジンラインナップの刷新が図られていて、CセグやBセグの重量級にはディーゼルを配置するブランドが一気に増えました。願わくば、軽量級にはもっとガソリン自然吸気を配置してほしいところです。もちろん自然吸気&MTのスポーティなハッチバックなら、ジムカーナなどの競技用に日本メーカーからスペシャルモデルが設定されています。スイスポ、デミオMB、フィットRS、ヴィッツRS、ノートNISMO・Sなどなど。スズキ、マツダはともかくいくら競技用とはいえホンダ、トヨタ、日産の大手の価格はちょっとボッタクリ気味な気が・・・。結局はカネと暇を持て余す中高年向けなんでしょうね。とりあえずWRX・STI、86、フェアレディZのサブマーケットとして位置づけられてるようです。

  クルマ好きな若者にとっては『トゥインゴ』がどう映るのかはわかりませんが、日本メーカーが用意するホットハッチとも、ポロGTIや208GTIといった欧州のターボハッチとも違う、もうちょっと『センチメンタル』な存在として受け止めている人も多いと思います。例えが適切かどうかわかりませんが、ちょうど『頭文字D』の主人公が乗るハチロクことAE86(非ターボ165ps)みたいな立ち位置になっていて、280ps以上のFRスポーツ(RX7、S2000、シルビア)やAWDスポーツ(スカG、エボ)の使い手に「時代遅れのハチロク」と揶揄されるクルマへのシンパシーに近いものがあると思います。峠でトゥインゴ(サンクS・非ターボ70ps)がスイスポ(136ps)や208GTi(200ps)を軽くブッチ切ったらそりゃカッコいいですね・・・。

  このトゥインゴと同じような立ち位置にあるMTモデルのクルマが『スイフトRS』で、1.2Lの自然吸気91psながらも欧州仕様と同じフラット感のある足回りを備えたモデルとして地味に限定販売されています。スズキのラインナップでトゥインゴのライバルモデルになりそうなモデルには他に、軽自動車の『アルト・ワークス』がMTでありますが、こちらはターボ車(64ps)で、しかも超軽量設計(トゥインゴより200kgくらい軽い)なのでそこそこ速いです。出足が生きるコースならばスイスポともいい勝負ができるくらいの性能で、ワークスの名に恥じない立派なスポーツチューンになっちゃってます。トゥインゴGTかルノースポール版が出て来たら好敵手になりそうですけども、とりあえず『素』のトゥインゴとはクルマの方向性が違う気がします。

  さて『スイフトRS』ですがトゥインゴよりも安い148万円。しかもベースのスイフトとはエアロやランプでしっかり差別化が図られていて、リアのブレーキもスイスポと同じディスク式が採用されています。スイスポ(1.6L)ともエンジンが違うだけで大きな外観的な差がないとか。そろそろ次期モデルが噂されているスイフトなので、買えるうちに買っておきたいなーという気がしないでもないです。次期はターボ化されるというスイスポも現行モデルがとっても名残惜しいですけども、その影に隠れてあまり陽の目を見る事がなかった『スイフトRS』には興味が湧きます。買っておかなきゃ後悔するかな!?それともトゥインゴがあればもう十分か・・・ルノーはぜひMT仕様をカタログモデルにしてください!

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