2014年はどうやら消費税増税の影響で新車販売が前年比で15%も減る見通しだそうです。ガソリンは消費税増税分にちゃっかりと「温暖化対策税」まで上乗せで値上げになって、高速道路も割引が大幅に減り、新たにクルマを持ちたいという気分にもなりにくいです。現状では日本の約90%は「火力発電」なのだから「温暖化対策」を謳うなら電気を使う「行為」にも平等に課税するべきだと思うのですが・・・。
それはさておき、今や税が安いからクルマが売れるという時代でもなく、多くの個人ユーザーは満足できるクルマが出てくれさえすれば、喜んで買うという人もまだまだ多いと思います。15%と聞くと大きな数字に感じますが、大きくマイナスになるのはおそらく商用車需要であって、もしかしたら打撃を受ける国内ブランドを尻目に、輸入車ブランドはさらに伸びるかもしれません。
昨年(2013年)に大きく躍進したのが名門メルセデスです。「マツダやスバルは知らなくてもベンツなら知っている」それがバブル期以降の日本なわけですが、そんなメルセデスも数年前からフェードアウト気味でした。それを大きく変えたのが新型Aクラスで、これがびっくりするぐらいに安い!メルセデスということを考えると、ミラ・イース(74万円)やアルト(80万円)くらいのインパクトがあります。しかも新型Aクラスはファーストカーとして所有してもまったく可笑しくないレベルです。
しかしどうやらメルセデスは新型のAクラスやCLAクラスの塩梅を見に来た一見さんに、CクラスやEクラスを「超絶値引き」で売りまくったらしいです。その結果として2013年の大幅躍進につながった模様です。Aクラスにあれこれオプションをごっそり付ければあっと言う間に400万円オーバー。それでもレクサスCTよりもお買い得!さらに「Aクラスに400万円か・・・」と躊躇する客には、「実は・・・」と特別オファーが!
さて今年のメルセデスの戦略は・・・。点検に訪れる去年買ったばかりのユーザーに、これ見よがしに新型Cクラスを見せる!どうやら乗り心地も抜群の様子だし・・・、内装はわざわざ先行して見せるほどの気合が入っているので、何も言わずに次々に買い換えが発生しそうな予感が。ここですかさず悪魔のささやき!「Aクラスは2年後だと相当に下取りが苦しくなります・・・」みたいな。そんなこと言われなくても、同じプレミアムHBのBMW116iがまだまだ新車保証が付いて3万キロ未満なのに100万円を切る価格で中古車屋にならんでいるくらいですから・・・。まともな人ならAクラスが同じ運命を辿ることも想定済み。
そんなこんなでCクラスの底辺グレード「C180」を買わせる。しかしこれがA180と同じエンジンで122psの中型車には向かない低出力バージョン。それでも「ターボですから低速トルクがなんたらで・・・」みたいな説明をのらりくらりして売りつけるのだろう。そしてお金を持っていそうなお客には、さらに翌年のW213Eクラスを「直6」ですよ!ってまた違うテンションで売りつけるんだろうな・・・。まさに「手を換え品を換え」の見事な戦略! それでも少なくとも価格や性能にメリハリを付けて売る事に関しては評価できます。400万円で新車のEクラスってそんなに悪い話じゃないですし・・・。レクサスや日産もメルセデスぐらい選べるブランドになればもっと面白いと思いますね。
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↓専門誌は一般誌と違って無責任に「持ち上げたり」しないところがいいですね。
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