間もなく開催される東京MSに参戦する海外メーカーの中で特に鼻息荒そうなのが、ポルシェとBMW。どちらももはや日本市場は眼中に無いのかなと思いきや、マツダやスバル以上に気合いが入ってますね。まあ素直に嬉しいことです。ドイツの2大スポーツブランドがそれぞれどんなクルマを披露するかというと・・・、新型SUVとエクステンダー付きのスーパースポーツ!?あれまあガチンコ対決になっているじゃないですか・・・。
「BMW X5」VS「ポルシェ・マカン」という新旧のプレミアムSUV対決は、下馬評で大ヒット確実と言われるマカンの方が注目を集めているようです。アウディQ5をそのままポルシェにしただけと思いきや、エンジンがかなり強力なものに換装されているのだとか。ジャストサイズとか言っているが、アウディQ5の1900mm幅ですでに相当にアウトじゃないかという気もするが、SUVの基準はどうやらセダンとはだいぶ違うらしい。
仕事で日本一「沿線所得」が高いと言われる京王井の頭線に乗る事が多いが、世田谷区の中央部はスプロール現象の影響で異常なほどに道幅が狭いが、そんな通りを1985mmのアウディQ7が結構走っているんですよね・・・。実際に二子玉あたりの細い路地でQ7に出くわしたときは、マジで焦りますよ。さっさとバックしないと踏みつぶされてしまいそうな勢いです。なんでこんな街でSUVに乗るのかな・・・まったく世田谷区民の考えることは分からないですね。
アウディQ5でも十分にデカいんですが、それがパワフルになって450psだなんて・・・。そんなクルマが本当に日本で必要なんですかね?1700kgの車重で突っ込まれたら相手のクルマはひとたまりもないですね。でも1700kgという数字はこのクラスのSUVとしては相当に軽い方なのだとか。対するBMW X5も2000kg超の車重なので高速道路でこんなのとぶつかった軽自動車は絶対に助からないですね・・・。
マカンもX5もこんな意味不明な巨体ボディですからさぞ燃費も悪くて不人気確実なのかと思いきや、どちらもディーゼルターボが主流になっていて、その点が最大のセールスポイントになっているようです。どっちがカッコイイかと言えばBMW X5の方が数段上な気がしますが、50歩100歩といったところです。SUVなんて所詮はピックアップトラックの亜種に過ぎないわけでデザインの価値基準もトラックのデザインの良し悪しに準拠して考える必要があるかもしれません。
さらに言うと、BMWもポルシェも車台をトラックと共有なんて当然してませんので、乗用車プラットホームにデカいボディとタイヤを付けて非効率にしただけの「なんちゃってSUV」なわけです。いくら北米で売れてるからといっても、そんな本質的には著しく合理性を欠くクルマで「プレミアムSUV」とか盛り上がっているのはやや滑稽です。マカンもX5も上級モデルだけあって、安価なSUV(ハリアーなど)にありがちのパワー不足はなさそうです。
今回ポルシェとBMWはEVスーパースポーツの先駆的存在として「928」と「i8」でも競合していて、どちらも超高額車なのでまあ量販は期待できません。ということでこの両メーカーは東京MSで一体何をしたいんだ?という気がします。「ケイマン」とか「2シリーズ」みたいな日本的なモデルでガチンコしてもらいたかったですね・・・。
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