2017年6月12日月曜日

メルセデスSL 「レイシスト!?名門の原型』

  経営合理化に突き進むメルセデスですが、その敷居はどんどん下がってきたな〜・・・と感じるのですけども、『SLに乗る』という敷居は高いままですね。このモデルに関しては型落ち中古車両を300万円程度で買うという安易な選択がすでに『NG』ですからねー。SLの中古車を買うことは法律で禁止されているわけでも、メルセデスが認めていないわけでも無いですが、プライドの問題が・・・。GT-Rや911の中古車ならば、エクストリームなスポーツカーに乗るという目的が明確なので何の問題もないのですけど。

  『SL』はショートケーキのイチゴみたいな存在です。購入&維持する財力はもちろんですが、このクルマを活用できるライフスタイルには相当なコストがかかるはず。立派な邸宅に屋根付き駐車場。もちろんこのクルマを普段のアシにはできないですから、日常的に使うクルマ(CクラスかEクラス?)も必要なはずです。その副次的なものへの総額はAMG・GTよりも高くなるのでは!?『GT』なら賃貸の青空に駐めておいてもいいかも。

  全てを成し遂げた後に『イチゴ』を載せることにどんな特別な意味がある!?やっぱりクルマ好きの衝動の80%くらいは此処にあると思うんです。そして日本メーカーを客観的に見て『足りない』と思う部分もまた此処なんです。つまり『SL』があるからメルセデスであって、『SL』のようなモデルが無いからレクサスだということ。『LC』が『SL』になれるか!?とりあえず50年経過しないとなんとも言えないよなー。ジャガーEタイプとかが走っていた時代からずっと変わらずに『SL』であり続けた重みってのはレクサスがどう頑張っても数年でどうなる話じゃないということです。



現行モデルは6代目で2011年に登場しています。フロントマスクが〜・・・という批判もあります。グリルの真ん中に無駄に大きいスリーポインティッドはちょっとな〜・・・とか言っているオッサンはSLのことがわかって無い!!SLは60年以上に渡ってこのタイプを使っています。こレガセダンにも移植され、日本向けは一定グレード以上のモデルじゃ無いとこのデカデカ・マークになる!!という罰ゲーム企画(上位グレード誘導企画)に、利用されてしまって、セダンユーザーからは評判が悪いです。

1000万円以上するラグジュアリークーペにしてはデザインがやや地味です。これに関しては2つの意見があります(どちらも一理ある)。一つはメルセデスの旧世代デザインの最終盤に出てきたモデルであり、2013年から次々と出てきた『若返りを狙った』新しいメルセデス・デザインと比べると当然ながら地味です。新型Eクラス(W213)の爽やかなデザインで、先代の悪評高いEクラス(W212)のイメージが消えかかってきたのを、再び思い出させるような『不機嫌さ』がある!?

もう1つは、『SLはGTカーなのだから地味ぐらいがちょうどいい』という肯定的な意見です。1954年から途絶えることなく作り続けているSLは、911やクラウンよりも長い歴史を持ちます。あの911やクラウンよりも長い!!911もクラウンもあまりに長い歴史を抱えているので、安易に流行に流されたりなどせずに、独自の『価値観』だけで商品力を形成しています。この歴史の意味を理解しない無礼な輩によって『なんでカエルっぽいの!?』とか『ガラパゴス・セダン』とか好き勝手言われてますが、SLのデザインもまたその『歴史』ゆえの痕跡を残した『ツッコミどころ』があってしかるべきだと思います。

『スポーティ』であると評価されることを開発者が頑なに否定することで有名なメルセデス。我々はポルシェやBMWとは違うのだ!!という姿勢を崩さないです。しかし最新のEクラスは5シリーズと比べても明確にスポーティ志向で、レスポンスでは完全に5シリーズの上を行きます。これに近々直列6気筒エンジンがラインナップされるようで、いよいよBMWの『背伸び部門』に決定的な差をつけるのか!?BMWも2002へと原点回帰して、『ノイエクラッセ』と称してスバルやホンダの60年代のようなスタンスで輝く意思はあるようです。

『グランドツーリングカー』の階級闘争。日本でインプレッサやインテグラといった下流が、ソアラ、ユーノスコスモ、フェアレディZが上流モデルと対峙するように、欧州でもBMW、アウディ、プジョーなどの下流と、メルセデス、ジャガーといった上流に
分かれます。日本ではBMWやアウディといったら『王道GTカー』のイメージありますけど、エンスー向け雑誌『Octane』のGTカー特集のページをめくると、そこには下流の姿は一切ありません。メルセデスSLとジャガーEタイプの2大スター、あとはアストンマーティン・ラゴンダ、ベントレー、ブリストルあとはイタリア車のみ(911も出てこない・・・)。

『本物』と『偽物』の違い!!とぶった斬ってしまえば非難轟々かもしれないですが、そんなサディスティックな感覚の最前線で輝くのが『SL』。レクサスLCやBMW8シリーズ(近日発売予定)とは『格』が違う!? 日本車だったら、GT-Rかマツダのロータリースポーツくらいじゃないととても相手にならない。この違いがわからない『野蛮人』はニュル最速をマークした中国のスーパーカーでも買ったらいいんじゃないですか!?




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↓平成26年モデル690万円です。

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