2017年3月12日日曜日

アメリカ雑誌が「BMW3erは過去の遺物だ!!」って・・・カマロを自画自賛

  日本ではなかなか存在感が発揮できていないシボレー・ブランド。アメリカを代表する自動車メーカーGMの最も大所帯なブランドということもあって、これまでは日本市場でも売れそうなモデルをとっかえひっかえ導入してきましたが、やっぱりブランドイメージを高めるにはあまりにも無計画だった印象があります。アメ車ブランドだと思っていたら、スズキ製、オペル製、GM大宇製、ホールデン製が入り混じっていたり、本国のラインナップを見ても純粋なアメリカ製のモデルが意外に少なかったです。

  しかし最近のシボレー・ジャパンは相当に日本市場を研究してきたようで、2017年はいよいよ「コルベット」「キャプティバ」「カマロ」の厳選3モデルに集約してきました。まだカマロの具体的な価格は発表されていませんが、この3台はそれぞれに非常に競争力が高いですね!! これトヨタのディーラー網にでも販売を委託したら、相当な台数が出ると思います(一応ヤナセも取り扱っていますが)。

  発売当初はあまりにも価格設定が安過ぎて、日本では逆に売れなかった「コルベット」。V8積んだ専用設計スポーツカーが1000万円以下で買えるわけねーだろ!!本来はこのクルマがターゲットにすべきだった都内のタワーマンションに住んで、激安ガヤルドあるいはカーシェアのガヤルドに乗る輩には全く理解できないモデルだったようです。「貧乏人が乗るBMWやレクサスだってV8は1000万円以上するのに、800万円ってさ・・・俺たち猛牛貴族には無縁だね」とか思われてしまった感が・・・。おまけに東京の正規ディーラーが港区と、葛西と国立の3店舗って(葛西や国立なんてブランド志向強過ぎ!!マカン、CLAのバカ売れ地区だし)。

  無責任なこと言いますけど、シボレーは所沢、八王子、青梅といった辺りにあればもっともっと売れるんじゃないでしょうか!!青梅に住んでる同級生達はBMW・X4、シーマ、マジェスタなどなど国立や葛西とは全く別の意味で「わけわかんない」クルマを選ぶ連中が多いです。普段青梅にいるのに、東京のどこ走ってもなかなか被らないようなクルマをわざわざ好んでますね。あと道も広いし(国立や葛西の道路はストレスでしかないです)。

  ちょっと話が逸れましたが、シボレー・ジャパンもコルベットの販売戦略が失敗だった(売れ残り中古車でタマ数豊富です)とすぐに気がついたようで、現行のラインナップでは「Z06」という1500万円〜のグレードのみの販売になっています。そうなってくると、V8スーパーチャージャーを搭載して1400万円で発売されているジャガーFタイプRとの競争が苦しくなりますね。せっかくMTが用意されているコルベットですが、Fタイプ(V6モデル)なら1100万円、911なら1200万円でMTのスーパースポーツが買えるのでちょっとマーケティング的にもったいないです。1500万円あればアストンマーティンのMTモデルもあるし。シボレー・ジャパンもその辺のことは承知のようで2017年はいよいよ新たなコルベットの廉価グレードが登場するようです。

  「キャプティバ」はトヨタ・ハリアーとほぼ同サイズのSUVです。日本で売るならセダンのマリブやクルーズではなくてやっぱりSUV!!セダンはキャデラックに任せておけばいい!!という合理的な判断なようです。しかもキャプティバは単なるCX5、ハリアーのライバル車ではなく、今年マツダが新たに投入しようとしている3列SUVです。日本市場のこのクラスでは、アメリカでも絶賛発売中の日産エクストレイルには先代から3列設定がありましたが、三菱アウトランダーとスバル・エクシーガクロスオーバー7が相次いで追加され、マツダもCX6を発売されるようですが、まさかのアメ車ブランド・シボレーに3列SUVがすでにある!!しかも379万円というハリアーと互角くらいの価格!!少なくともBMW2erグランツアラーを買うよりは・・・。

  そしていよいよ大本命の「カマロ」ですが、これも日本市場のトレンドをしっかりを踏まえていて、ハードトップクーペにはコルベットから流用した6.2L自然吸気を、コンバーティブルにはキャデラックATSから流用した2Lターボ(280ps)を主体にしていて、ユーザーのライフスタイルを想定した設定になっています(どのブランドでもやってるけど)。そしてタイトルにもあるようにアメリカのMOTOR TRENDは「カマロは完全に3erを超えた!!(トランプ万歳!!)」と高らかに宣言しております。アメリカが長らく沈黙し、日本がエコカー競争を繰り広げた2000年代に、時代を牽引したのは紛れもなくBMW3erだったけども、その幕を引くのは、CクラスでもレクサスISでもジャガーXEでもアルファロメオ・ジュリアでもなく・・・シボレー・カマーロだ!!と言いたいようですね。

  グローバル向けに4700mm台まで縮めて、1890mm台まで狭めたボデー!!日本車やドイツ車はどんどん大きくなるけど、アメリカ車は逆にどんどん小さくなるんですね。サイズ的にはレクサスがスーパーGTのベース車にして売り出し体制万全の「LC」とほぼ同じくらいになるようです。2017年・・・レクサスLC500hが1600万円で、カマロSS(ハイスペックモデルです)が500万円(本国では36000ドル)だったとしたら、「LCよりカマロの方がパンチがある!!」とか言われてLCキラーになる可能性も。どちらもGT3ホモロゲーションを取るでしょうけど、日本の若者が喜ぶのはどっちだ!?って話ですね。

  コルベット、キャプティバ、カマロ・・・3モデルそれぞれに日本市場でも活躍できるポテンシャルを持っていると思いますし、もっと広く認知されれば、所沢・八王子・青梅人が国立まで買いに行くようになるんじゃないでしょうか!?え?デザインが強烈すぎるって?いやいや某大手メーカーのエコカーに比べればおとなしいものですよ・・・。今年のシボレーには注目です。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿