BMW 4シリーズ グラン クーペに、その流麗なフォルムと俊敏な走りを磨き上げた限定モデル「In Style Sport」がデビュー。— BMW Japan (@bmwjapan) 2018年1月24日
駆けぬける歓びをいっそう高める多彩な特別装備を纏い、エレガントな存在感溢れる一台となっております。https://t.co/MOVLWyDoY3#BMW #BMWJapan #駆けぬける歓び #4シリーズ pic.twitter.com/P8DZzaAHUJ
全ての不信感を払拭したBMWの会心作
4シリーズグランクーペはいいクルマだと思う。ドライビングプレジャーの追求や、ラグジュアリーな非日常の演出など、BMWが世界のユーザーに謳っている「価値」をストレートに表現できているモデルだから。「やればできるじゃん」とちょっと上から目線で言いたくなる。
3と4の差がわかるか!?
3シリーズの「かっこつけ」が4シリーズとか言われているみたいだけど、3シリーズと4シリーズを乗り比べて「同じ」と結論づけるヤツの感性はちょっと特殊だと思う。ベントレーとフェラーリばかりに乗ってる人かな? F30系(現行モデル)に関して言えば、3シリーズがトヨタ・ブレビスならば、4シリーズはホンダ・インテグラってくらいにキャラが違う。ブレビス復活を期待する人は3を、インテグラ復活を期待する人は4を買えばいいと思う。インテグラはFFだけど、イメージが案外バッチリなんですよ。
BMWで感じる日本の名車たち
E90系に関して言えば3シリーズも3シリーズクーペ(4シリーズの前身)もトヨタ・アルテッツァみたいなクルマだった(それが3と4に分かれてブレビスとインテグラに分かれた)。アルテッツァ(現レクサスIS)もいい味出していたけど、さらにマニアック度が高いブレビスとインテグラへとシフトしてきたBMWの日本車オタクぶりにはちょっと頭が下がる。現行M3/M4のツインターボ(S55)は、いわばBMW版のRB26DETTというくらいに類似点が多い。
カムリではない4シリーズ・グランクーペこそが伝統の継承だ
BMWの日産傾倒はエンジンだけでなく、1990年代に欧州を騒がせたP10プリメーラにBMWの乗り味の原点があるとも言われています。日産傾倒というより水野という天才カーガイにBMWが惚れたんだね。とにかくプリメーラだか、プレリュードだか、インテグラだか、シルビアだか知らないけど、日本車の素晴らしさをストレートかつ端的に表現したかつての名車達の面影をうまく受け継いでいる現行モデルってのは、このBMW4シリーズグランクーペ・・・とアウディA5スポーツバックとアルファロメオ・ジュリアとトヨタ86/スバルBRZ、あるいはホンダ・シビックといったところですね(結構いろいろあるね)。
スイスポではダメな理由。
「シルビアを復活させろ!!」って騒ぐならば、やはり420iグランクーペの設計思想を理解してあげたらいいんじゃないですかね。このクルマがBMWでもっとも気持ちがいい理由は、なんだかんだ言ってもヒップポイントだなと思うわけです。中古のE46、E90、F30はかなり手軽な価格で買えますけども、420iと比べちゃうともうダメです。むしろ某国内大手メーカーのHVの方が着座位置だけならしっくりくるぞ・・・。
クルマ好きが作っている!!間違いない!!
グランドツーリングカーってのはヒップポイントが大事だと思う。昨年話題だったシビックもスイスポもその部分の設計がダメだなー(やり直せ!!)。MAZDAはシートリフターの調整幅が大きいので好きなんですけど、それに慣れてしまうとE46やF30もダメだ・・・。E90はヒップポイントはいいけど、今度はアイポイントが変な気分になる。ボデー構造&インパネの質感に少々難がある。簡単にいうとくつろいだ長時間ドライブに向かない。
モデルが多ければ「当たり」も出てくる!?
クルマが好きで毎週のように長時間ドライブを楽しんでいるような人が、設計の主導権を握っていればいいクルマができるはず。そういう意味で4シリーズグランクーペという企画は、かなりミラクルな結果を生み出していると思う。トヨタ86やスバルWRX・S4の内装をMAZDAが担当すれば結構いい感じなんじゃないか!?とか考えちゃいますけど、4シリーズグランクーペはそのさじ加減が奇跡的にうまくいっている。
4er・IN STYLE SPORTS
青山スクエアから久々にDMが来た。いつも気になるモデルはムラウチで乗せてもらっていて、買う気になったらムラウチに仁義を通すと思うけど、数年前にセレブなヤツに同伴してジャパンの青山スクエアに1度行っただけなのに律儀に4シリーズのDMはくれるようだ。4シリーズの限定モデル「In Style Sports」というらしいが、よくあるレザーシートが標準になった限定モデルですけども、420iが694万円で440iが925万円。ちなみにレザーシート以外に特にコストがかかってそうな変更点はないです。
日本の限定車にも負けない内容だと思うが・・・
86GRMNや、S208なども600~700万円くらいするのに抽選になる人気だったので、同じくらいの価格帯の420iの限定車は決して無茶な価格ではないと思うけど、要は「投機目的」で買う人はいないだろーね。日本のクルマ文化においてまだまだ420iグランクーペの素晴らしいバランス感覚が評価されていないので、中古価格が高騰することもないだろう。しかしこのクルマはもっと売れて人気になるべきだと思う。
もっと褒めろよカーメディア!!
「エンジンではない。トータルバランスこそが素晴らしい。」といった賛辞を受けるお手本みたいな設計は素晴らしい。P10プリメーラ、3代目プレリュード(4輪DWB)、GGアテンザ(4輪DWB)など、創意工夫の日本車を徹底的に評価してくれたのがドイツ市場なのに、現行のドイツ車の中でどれが本物なのかが判断できてすらいない日本市場の音痴っぷりはちょっと恥ずかしい。
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