2016年9月6日火曜日

アルファロメオとルノーは風を吹かすか!?

  自分の感覚がどれだけクルマ好きの気持ちを代表できているのか?それに関してはあまり自信はないですけども、マツダやスバルというよりもルノーやアルファロメオにワクワクしています。何がそうさせるのかというと、うーん!やっぱり1台のモデルに捧げる情熱ですかね。マツダやスバルももちろんなかなか高い水準にあるんですが、それをさらに越えてきたんじゃないの?

  ルノーは日産に、アルファロメオの母体フィアットもマツダに投資するなど、日本の自動車産業にも非常に関係が深いです。おそらく日本での知名度を確保する為だとは思いますが、どちらも細々と日本市場での展開を続けています。どちらも日本で発売するモデルは数えるほどですが、それぞれに気になるモデルが幾つもあるのがスゴい。ルノーはメガーヌエステートGT、カングー、トゥインゴ。アルファロメオは4C、ジュリア、ジュリエッタQV。ライバル多数のジュリアはともかく、他の5モデルはとても個性的な立ち位置で、220ps&MT(メガーヌエステートGT)や、1.75L直4ショートストロークターボ(ジュリエッタQV)は、どちらもハイレベルな日本の直4にも負けないくらいの「ユニット買い」モデルです。

  それぞれの最新モデルとなるトゥインゴとジュリアは、どちらも本格導入が2017年だそうでなかなか焦らしてきます。なんだか限定版の左ハンドルだけで日本からドロップアウトしてしまったフォード・マスタングみたいな売り方にいささか嫌な予感もします。それから「風向き」がどうなるかも気になるところです。せっかくトゥインゴなのに、スイフトのFMCの後に本格導入するんですか?ジュリアもこのままだとスープラとガチンコですが・・・。

  もっとも各メーカーともに「自信のあるクルマ」に関しては発売日よりもかなり早くから情報を公開する傾向にあるようですから、従来よりも早く情報公開してしまって生産工程の段取りができてないのかもしれません。

  ジュリアはいよいよ並行輸入業者によって510psの最上級モデルが「900万円」と値段がでました。超絶スペックを考えるとかなり戦略的な価格です。ただしこれによってただちにM3の日本価格が下がるとはなかなか考えにくいですし、十分に楽しいM2をもっと割安で買う事ができます。それでもM3のスペックを軽々越えてフェラーリ製エンジンが搭載されるという、なんともわかりやすい「商品力」を考えると・・・(売れるかどうかは別にして)注目度は高いはずです。

  フィアットグループの日本戦略としては、今年は輸送コストがかからない(広島から出荷)アバルト124を目一杯売って、2017年はジュリアを売るってことなんでしょうか。グループ全体で考えれば極めてまともな戦略ではありますが、いつまでも人々の中でジュリアへの情熱を持ち続けてくれるとは限らないー・・・。あのアバンギャルドなデザインが1年後はどんな印象になっているのでしょうかわからないですよー・・・。

  ジュリアに関して言えば、ベースモデル(DかGかわからんけど)は400万円を割り込む価格でのインパクトのある投入が検討されているようです。日本市場のDセグセダンは参戦するブランドこそ多いものの、突き抜けるようなモデルは・・・どこに?とうとう悪名に染まった3er、見かけ倒しの未完成Cクラス、オンボロユニットのレクサスIS(&マークX)、借り物ユニットのスカイライン、価格の割に迫力不足のジャガーXE・・・名ばかりのスポーティで高齢者向けのクルマに成り下がっていますね。そういう閉塞的な状況を今度こそは打破してくれーっていう想いがジュリアへの期待感になっています。これでベースモデルの乗り出しが500万円を軽く越えるようならズッコケちゃいますね。

  ルノーの方もトゥインゴの先行予約を開始していますが、当面は2ペダルのみの展開になっていて、新たに追加されたカングーの新グレードへのプロモーションへと移っています。たしかに今の日本市場ならば190万円のトゥインゴより、240万円のカングーの方がポテンシャル高いのもよーくわかります。シエンタ、フリード、ノア、セレナ、ステップワゴンがグレード別に混在する価格帯にそのまま突っ込んでいけるコスパと機能性(7人乗りではないですけど)は、グラグラ来るでしょうし、なんといっても日本車でもっともユーザーのボリュームがあるところですから、もしかしたら大ブレイクもあるでしょう。

  ボリュームという点ではトゥインゴも熱いです。特に5erとかEクラスとかいったフルサイズセダンのユーザーから見れば、見るからに楽しそうでぜひセカンドカーに欲しいっていう人が限定50台のMTモデルに殺到したのかなー・・・という気がします。ちょっとしたセカンドカーにマツダのCX3辺りを所有していた人は、ちょっと飽きて来たディーゼルカーをほっぽり出して(CX3は下取り高いですよ!)、トゥインゴに行きたくなるでしょうね。

  「風を吹かせて」注目を集めるブランドってのは、日本に生活する中でクルマを使って何がしたいか?をハッキリと意識させることが出来るんだと思います。アルファロメオやルノーが本物の風を吹かせるかどうかは、ちょっとわかりませんけども、どちらの陣営も既に実際に風を吹かせているポルシェやMINIをよく研究しているな〜・・・(笑)。510psのハイパフォーマンスユニットを搭載するとか、RRシャシーを使うとか、コミカル(ポップ)なデザインだとか、MTを積極的に採用するとか・・・。とりあえず楽しみに待ちたいと思います。

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